感染症
2017年03月21日更新 2017年03月16日公開

免疫力を高めて予防する!冬場のノロウイルス対策

ノロウイルスに感染すると、つらい下痢やおう吐の症状があらわれます。また、家族に感染させてしまうおそれもあります。ノロウイルスにはどのような予防法があるのか、ドクター監修のもとご紹介します。

ノロウイルスは感染力が非常に強いことから、日々の予防が重要だといわれています。ノロウイルスの予防策について、詳しく解説します。

ノロウイルスとは

感染性胃腸炎や食中毒の原因となる「小型球形ウイルス」の一種です。厚生労働省によると、年間の食中毒の患者数のおよそ66%がノロウイルスによるものとされています。

ノロウイルス感染症の症状

ノロウイルスは、感染すると嘔吐や下痢といったような急性胃腸炎に似た症状を引き起こします。非常に強い症状が見られることが多いですが、数日中に回復するケースが多いのがノロウイルスの特徴です。

ノロウイルスの起源

ノロウイルスが世界で初めて検出されたのは、1968年のアリカ合衆国オハイオ州のノーウォークという町で葉検出されました。その当時は、小学校での集団食中毒があり、患者の便を調査したところノロウイルスが発見され、この町の名前に由来してノーウォークウイルスと名付けられました。当初は、小型球形ウイルスの一種と考えられていました。しかし、研究がすすめられるにつれて、小型球形ウイルスはそこからさらに分類が行われ、ノーウォークウイルスの含まれるノロウイルス属と、そのほかのサポウイルス属に分類され、ここではじめてノロウイルスというウイルスとして認識されるようになりました。

流行は秋から春先

ノロウイルスは、季節的要因が強く秋口から春先にかけて猛威を振るう冬型のウイルスです。夏場でも感染する場合はありますが、前述した時期に比べるとあまり多くないといわれています。平成27年度では、約15,000人のノロウイルスによる食中毒が報告されています。

ノロウイルスは乾燥に強い

ノロウイルスは非常に強い感染力を持っているだけでなく、耐久性も高いという特徴があります。乾燥に強く、アルコールなどで消毒をしても死滅させるのは難しいといわれています。

感染源や感染経路

ノロウイルスを患うには、感染源から感染する場合と、感染者から二次感染する場合とに分けられます。

ノロウイルスの感染源

ノロウイルスの感染源は、二枚貝が主とされています。貝が海水中のプランクトンを食べるときに、ウイルスも同時に取り込んだ結果、体内でウイルスが濃縮されていくと考えられています。

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスの感染経路としては、前述した二枚貝以外に、人から人に感染するケースがあります。たとえば、吐しゃ物や便を触った手で、扉のノブをつかんでしまったりすることでも感染すると考えられています。ノロウイルスは、せっけんで洗浄した程度では死滅せず、乾燥にも強いことが特徴です。そのため、吐しゃ物が乾燥してしまうことで空気中に飛び出してしまい、空気感染をしてしまうこともあるとされています。

ノロウイルスを予防する習慣

ノロウイルスは、日常から予防をするように習慣づけておくことで感染する可能性を下げることができます。

二枚貝の生食を避ける

冬場に起こりやすい感染理由として、二枚貝のカキの生食があります。生食は極力避けて、中心部までしっかり過熱することをおすすめします。85~90℃の温度で1分半以上加熱するとノロウイルスを死滅させることができるといわれています。

調理器具は塩素で殺菌を

感染源はしっかり過熱したとしても、調理の際に調理器具にウイルスが付着してしまい、そこからまた感染することがあります。調理器具などは、塩素系の漂白剤などでしっかりと消毒をすることが大切です。

糞便や吐しゃ物の処理

感染者の糞便や吐しゃ物を処理する場合は、使い捨てのビニール手袋、マスク、エプロンを着け、ペーパータオルなどでそっと拭き取り、最後に薄めた塩素系漂白剤で消毒をします。使用した手袋やペーパータオルなどは、袋にしっかりと密閉して捨てることが重要です。処理が終わった後は、せっけんと流水でしっかりと手を洗い、消毒をすることも大切です。

食事で免疫力をアップ

日常生活でのノロウイルス対策と合わせ、免疫力を上げておくことも対策のひとつです。免疫力が高ければノロウイルスに感染しにくく、また、感染してしまっても、症状が重症化しないと考えられます。腸内環境の改善は、免疫力を上げることにつながるとされるため、その手段として、乳酸菌やビフィズス菌を手軽にとれる発酵食品やヨーグルトの摂取は有用だといえます。

また、ヨーグルトなどに多く含まれている乳由来のタンパク質「ラクトフェリン」のノロウイルスに対する効果が近年着目されています。研究段階ではありますが、ラクトフェリンが体内にある状態でノロウイルスが侵入すると、ノロウイルスの表面にラクトフェリンが結合するという結果も報告されています。さらに、ラクトフェリンはノロウイルスが影響を与える消化器官の表面細胞にも結合する性質があることから、ノロウイルスに感染した際の症状を緩和することが期待できるといわれています。

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