感染症
2018年08月01日更新 2018年08月01日公開

喉(のど)が痛いときにおすすめの食べ物

風邪(かぜ)をひいたときは、十分な栄養をとって早く回復したいもの。でも、喉(のど)の痛みで食べ物を飲み込むのがつらいときもあります。そんなときにおすすめの食べ物や調理法と避けたい食べ物、基本的な対処法についてご紹介します。

監修医師

この記事の監修者
管理栄養士 中川明子

のどの痛みを改善するためにはちみつを取り入れる女性

風邪をひいて喉が痛くなる経験は、どなたでもお持ちでしょう。喉が炎症を起こすと、神経が刺激されて痛みを感じます。また、食べ物の通り道である喉に痛みがあると、飲み込むことが難しくなります。

喉が痛いときはしっかりと栄養を摂り、なるべく早く調子を取り戻したいものです。どのような食べ物や飲み物が適しているのでしょうか?

喉が痛いときにおすすめの食べ物

ここでは、喉が痛いときにおすすめの食べ物や調理法について紹介していきます。

やわらかいものを食べる

喉の炎症を刺激しないやわらかいもの・喉ごしのよいものを中心に食べるとよいでしょう。具体的な食べ物や調理法として、以下のようなものがおすすめです。

お粥(かゆ)
少しドロっとした一般的なお粥は全粥(ぜんがゆ)といわれ、米1:水5の割合で作ります。お粥に限らず、やわらかく煮込む調理法はおすすめです。
良質なタンパク質は、免疫力の回復に必要です。茶碗蒸しや温泉卵など喉ごしのよい調理法がおすすめです。卵粥もいいですね。
野菜
ほうれん草やかぼちゃなどの緑黄色野菜は、喉の粘膜を保護するビタミンAを多く含みます。ミキサーにかけ、スープにすることで摂りやすくなります。
豆腐・豆乳
植物性のタンパク質源として優れた大豆の栄養は、消化のよい加工食品で摂るのがおすすめです。豆乳を利用した野菜スープもおすすめです。
ヨーグルト
牛乳より消化吸収がよく、免疫力のアップも期待できます。
アイスクリームやゼリー飲料
喉ごしがよく、ひんやりとした食べ物や飲み物は、喉の痛みや炎症を鎮めます。

喉によいとされている食べ物・飲み物

昔から「暮らしの知恵」として喉の痛みを改善するといわれてきた食材をとり入れるのもひとつの方法です。

ハチミツ
ハチミツにはビタミンやミネラル、アミノ酸やクエン酸、ポリフェノールなど150種類以上の栄養成分が含まれています。また、殺菌や抗酸化、抗炎症など多くの生理機能に加えて、咳を抑える効果があることも知られています[1][2]。近年では長崎大学院の研究により、数あるハチミツのなかでもマヌカハニーに抗インフルエンザウイルス活性が高いことが報告されています[3]。
ショウガ
ショウガの根には独自の辛味と香りがあり、それには古くから殺菌作用や健胃(けんい)作用があると知られてきました。現代でも、喉や風邪によいなどといわれています[4]。ただし、辛み成分は喉の刺激となることがあるため、薬味や煮込み料理などにこまめに使うとよいでしょう。すりおろしたショウガを少量混ぜた紅茶も、手軽に試せる方法です。
ネギ
ネギに含まれるアリシン(硫化アリル)には、強い抗菌作用やビタミンB1の吸収を高めて疲労回復を促す効果、血液をサラサラにして血流を促し身体を温める効果があります。アリシンはネギのほか、ニンニクやニラ、玉ネギにも含まれており、刻んだりつぶすなどして料理に使うのがおすすめです[5][6]。鍋物や汁物の薬味として、食べる直前に使うと辛味も少なく食べられるでしょう。
ハーブティー
コーヒー・紅茶のようにカフェインを含まず、リラックス効果の高いハーブティーをとり入れるのも方法のひとつです。なかでもさわやかな芳香とほどよい酸味でローズヒップティーはビタミンCやビタミンA、ビタミンEなどを豊富に含み、風邪の際の栄養補給にもぴったりです[7]。

喉に刺激の強い食べ物・飲み物は避ける

辛味・酸味・塩味の強いものは、喉の炎症を悪化させる可能性があります。具体的な食材として、唐辛子・ハバネロ・わさび・マスタード・柑橘類・梅干しなどは避けるか、食べ過ぎないようにしましょう。

喉が痛いときの基本的な対処法

喉の痛みを改善するために日常生活でできることとは、どのようなことでしょうか?

うがいや加湿器で喉にうるおいを与える

喉が乾燥していると、粘膜の働きが弱まることで外敵が侵入しやすくなり、炎症につながります。加湿器で室内の湿度を適正に保つ(適切な湿度は50~60%)ことや、マスクで喉の乾燥を防ぐことで、粘膜の機能が回復しやすくなります[8]。

うがいも、喉にうるおいを与え、粘膜に付着した細菌を洗い流す効果が期待できます。殺菌効果があるうがい薬や、カテキンを含んだお茶でうがいをすることもおすすめです。

市販のトローチやのど飴、のどスプレーなどを使う

市販されているのど飴やトローチ、殺菌作用のあるのどスプレー・うがい薬・ドロップなどを利用するのも方法です。のど飴と一口にいっても、医薬品から、医薬部外品、食品に至るまでさまざまな種類が販売されているので、お気に入りをみつけるのもよいでしょう。

喉の痛みと、うまく付き合いながら痛みの原因となっている風邪を治すことも大切です。栄養バランスのよい食事をとり、十分な睡眠や休養をとって免疫力の回復を心がけましょう。

まとめ|痛みが治まらない場合は受診を

喉が痛くて食べることがつらいときにおすすめの食べ物や調理法、避けたい食べ物についてご紹介してきました。喉が痛いときは、喉を刺激しないやわらかい食べ物や喉ごしのよいもの、喉の炎症を鎮めてくれる冷たい食べ物や飲み物などがおすすめです。また、昔ながらの「喉によい」とされている食べ物に頼るのもよいでしょう。栄養を十分に摂り、体調を整えて症状軽減に役立てましょう。

ただし、風邪以外の病気が原因となっているケースも考えられます。なかなか痛みが改善されなかったり、声枯れ、息が苦しい、しゃべりにくい・・・など、異変を感じたら自己判断に頼らず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

参考文献

  1. [1]農林水産省. "食材まるかじり「愛しのハニー」" 農林水産省ホームページ. http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/0908/spe2_02.html(参照2018-07-03)
  2. [2]国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所. "ハチミツ" 「健康食品」の安全性・有効性情報. https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail3021.html(参照2018-07-03)
  3. [3]Watanabe K, et al. Anti-influenza viral effects of honey in vitro: potent high activity of manuka honey, Arch Med Res 2014; 45(5):359-65
  4. [4]国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所. "ショウガ (生姜、生薑)" 「健康食品」の安全性・有効性情報. https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail715.html(参照2018-07-03)
  5. [5]抗酸化機能分析研究センター. "ねぎの栄養" 国立大学法人 旭川医科大学 抗酸化機能分析研究センター. http://food-db.asahikawa-med.ac.jp/index.php?action=docu&id=69(参照2018-07-03)
  6. [6]獨協医科大学病院 栄養部. "えいよう通信" 獨協医科大学病院 栄養部. http://www.dokkyomed.ac.jp/assets/files/hosp-m/guide/00820-1602.pdf(参照2018-07-03)
  7. [7]農林水産省. "ローズヒップティーとは、どのような食品ですか。" 農林水産省ホームページ. http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1307/01.html(参照2018-07-03)
  8. [8]厚生労働省. "インフルエンザQ&A" 厚生労働省ホームページ. https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html(参照2018-07-03)

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