胃腸炎
2018年06月15日更新 2018年06月05日公開

胃腸炎の回復期におすすめの食事と簡単レシピ

風邪やウイルスによる胃腸炎にかかったときの主な症状や、そのときに必要な食べ物や栄養素、食べ方をご紹介します。また、忙しいときや体力のないときでも簡単に作れるレシピ、少しでも早い回復につながるような方法をご紹介します。

監修医師

この記事の監修者
管理栄養士 梶川瑛子

すりおろし山芋

おなかにくる風邪や、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎にかかると、腹痛や発熱、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢などをともない、とてもつらいものです。このようなとき、症状が少しずつ落ち着いてきて食欲が出てきても、何を食べてよいかわからない…そんな方も多いのではないでしょうか。胃腸炎の後などに、胃腸や身体を回復させるための食事のレシピをお伝えします。

胃腸炎のときに気をつけたいこと

細菌やウイルスなどの病原体に感染することで起こる胃腸炎(感染性胃腸炎)は、毎年秋から冬にかけて流行しやすくなります。病原体によってやや異なるケースもありますが、主な症状は吐き気や嘔吐、下痢であり、腹痛や発熱が起こることもあります。

嘔吐や下痢が続くと、水分だけではなく、体の機能維持に必要な電解質も排出されてしまいます。少しずつ水分を補給しながら、回復するまで安静を心がけてください。また、回復期には消化しやすい食事で栄養を摂りましょう。

特に乳幼児やお年寄りでは脱水症状が進みやすいので、水分補給を欠かさず、できれば医療機関を受診しましょう。また、お年寄りの場合は嘔吐したものが気管に入ることで肺炎を起こすこともありますので、注意して見守ることも大切です。

胃腸炎のときにおすすめの食材や食べ方

胃腸炎のときに心がけたい食事やおすすめの食材をご紹介します。

まずは十分な水分補給を

胃腸炎になると下痢や嘔吐により水分が失われやすいため、十分に水分補給をする必要があります。特に下痢の際は意識しましょう。

ただし、症状が重く、水を飲んでも吐いてしまうようなときは、胃を空にして嘔吐がおさまるのを待つことも大切です。嘔吐が落ち着いてきたら少しずつ水分補給を行い、経口補水液やみそ汁・スープなどでミネラルなどの栄養素も少しずつ補給していきましょう。

消化のよい食べ物

下痢や嘔吐が落ち着いてきたら、胃腸に負担のかからない消化のよい食べ物を摂りましょう。やわらかくて薄味のうどんやお粥、豆腐や卵、鶏ささみ、白身魚、ジャガイモやほうれん草などの繊維の少ない野菜などがおすすめです。調理の際はできるだけ小さく切り、柔らかく煮るなどし、味付けは薄めにしましょう。

整腸作用のある食べ物で予防

ヨーグルトなどの発酵食品はビフィズス菌や乳酸菌を多く含んでいるものがあり、日ごろから摂取することで腸内環境を良好に保ち、感染性胃腸炎の予防につながります。ただし、ヨーグルトには脂肪分も多く含まれており、胃内への貯留時間が長いぶん胃腸への負担が大きいため、摂取する際は下痢や嘔吐などの症状が落ち着いてからにしましょう。

胃腸炎のときのおすすめレシピ

胃腸炎の症状である嘔吐や下痢が治まって少しずつ食欲が回復してきたら、消化に負担がなく、胃腸にやさしい食事をすることが大切です。自宅で簡単に作れるレシピをお伝えします。

やわらか豆腐たまごうどん(1人分)

消化のよいうどんと、不足しやすいタンパク質も同時に摂取できるレシピです。

食材:うどん 1玉(乾麺の場合100g)/卵 1個/絹豆腐 150g/天然だしパック/水 350cc/しょうゆ 小さじ2 /みりん 小さじ1/酒 小さじ1

  1. 鍋に水を入れ、沸騰させる。
  2. 沸騰したらだしパックを入れ数分煮立てせる。煮立ったらだしパックを取り出し、しょうゆ、みりん、酒を入れて味をととのえる。
  3. うどんをお湯で茹で、器に盛る。
  4. 2に豆腐を入れ、温まったら溶き卵を入れ、火を止める。
  5. 麺を入れた器に4を入れて完成です。

ふわふわ山芋卵焼き(2人分)

山芋には消化酵素が多く含まれ、胃にやさしく消化を助けます。

食材:山芋 300g/卵 2個/絹豆腐 150g/しょうゆ 適量/油 大さじ2/鰹節 適量

  1. 山芋をすりおろす。
  2. 絹豆腐は形が崩れるくらいに混ぜ、ザルに入れ、水を切る。
  3. 卵を溶き、ボウルに1と水が切れた2を入れて混ぜる。
  4. 熱したフライパンに油をひき、温まったところで3を流し入れる。
  5. 片方に焼き色がついたら、ひっくり返し、再度焼く。
  6. 鰹節としょうゆをかけてできあがり。

鶏ささみと野菜粥(1人前)

食欲がなくなりやすい時期ですが、野菜や良質なタンパク質を摂取して、少しずつ通常の食事に戻していきましょう。

食材:米(余ったものでも可) 50g/水300cc/キャベツ 大1/2枚ほど/鶏ささみ 1/2本/鰹節 2.5g(市販の鰹だしパック小1パック分でも可)/しょうゆ 適量

  1. 100ccの水が沸騰したら、火を止め鰹節を入れ、1〜2分経ったらザルでこす。
  2. 鶏ささみは2cm、キャベツは4cmほどの大きさに切る。
  3. 1に水200ccを入れ沸騰させ、鶏ささみとともに煮て、アクをとる。そのあとお米とキャベツも入れて煮る。
  4. しょうゆをかけ、火を止めてできあがり。

胃腸炎のときは避けたい食材や食べ方

胃腸の調子が悪いときは、胃腸の負担となる以下のような食材や調理法は控えるのがよいでしょう。

<避けたい食材>

  • たけのこ・きのこ・海藻・・・食物繊維が多いため
  • 脂身の多い肉など・・脂肪が多いため
  • 香辛料や食塩、酸味の多いもの…胃を刺激し、胃酸分泌を高めるため
  • アルコールやカフェインなど…胃酸分泌を高めるため

調理法では、食材のカットが大きかったり、煮ても硬いままだったり、油を多く使う料理などは、胃腸に負担をかけるもとですので、注意しましょう。

まとめ

胃腸炎で吐き気や下痢がひどいときは、食欲もわかず大変つらいものです。しばらくは胃腸を休ませ、脱水症状を防ぐためにも十分な水分補給を心がけましょう。

症状が治まってきたら、胃腸の負担となるような脂肪分の多いもの、刺激物などは避け、消化のよいもの、柔らかくのどの通りがよいものなどを少しずつ食べて栄養を摂りましょう。今回ご紹介したレシピも活用し、胃腸の回復に役立ててください。

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