胃腸炎
2018年06月28日更新 2018年06月29日公開

吐き気や嘔吐がある・胃腸の調子が悪いときの食事方法

おなかにくる風邪やノロウイルスによる食中毒などのとき、吐き気がひどく、どのような食事をしたらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。このようなときに心がけたい食事や栄養補給、嘔吐した場合の対処法をお伝えします。

監修医師

この記事の監修者
管理栄養士 梶川瑛子

吐き気がある女性

吐き気がひどくて食欲がない、もしくは嘔吐(おうと)してしまった・・・などで食事をとることが難しい場合、胃腸に負担をかけない食材や調理方法を心がけることが大切です。避けたほうがよい食材や、場合によっては感染性胃腸炎などの可能性もあるため、これらの対策も知っておきましょう。

吐き気があるときの食事はどうしたらよいか?

胃腸の調子が悪いときに無理に食べようとすると、消化管に負担がかかります。そのため、以下のポイントを意識して食生活をおくりましょう。

消化のよい食材と調理方法

繊維の硬いタケノコやごぼう、脂肪分の多い肉・魚などは消化時の負担となります。繊維が少ないじゃがいもや白菜、脂肪分の少ない鶏ささみや白身魚を選びましょう。

調理の際は食材を小さくカットし、煮る・蒸す・茹でるなどしてやわらかく調理することが大切です。ミキサーにかける、裏ごしする、すりつぶしてペースト状にするなどもよいでしょう。卵は生卵より卵とじや茶碗蒸し、大豆製品類は油揚げよりも湯豆腐などにするとよいでしょう。

口あたり・のどごしのよいものを選ぶ

あっさりとした冷たいものや、口あたり・のどごしのよいものを選ぶと負担が少なく食べやすいです。

すいかやきゅうり、トマトなどの水分の多い食べ物や、ゼリー、シャーベットなど、のどを通りやすい食品がおすすめです。ただし、冷たいものの摂りすぎには気をつけましょう。

吐き気を誘引する食材を避ける

こしょうや唐辛子などの香辛料、酢の物や柑橘類は胃酸の分泌を高めるおそれがあるため、控えましょう。また、においの強いにんにくやニラ、らっきょうなども避けたほうがよいでしょう。香辛料を使う場合は、香りを少し楽しむ程度にとどめてください。

胃腸にやさしい食べ方のポイント

よく噛んでゆっくり食べ、一気に飲み込まないように意識するのがポイント。食後はすぐには動かないで30分ほど休息をとることをおすすめします。

嘔吐してしまったときは

嘔吐による身体への影響や、嘔吐してしまったときの対処法などをお伝えします。

嘔吐による身体の影響

嘔吐をすると胃の内容物とともに、栄養分や水分、電解質が失われてしまいます。電解質とは、神経の伝達や体内の水分バランス・PHバランス(体液の酸性とアルカリ性のバランス)に関わるカリウムやナトリウムなどのこと。水分や電解質が大量に失われると、疲労感や手足のしびれ、肌の乾燥・口の渇きなどを招きます。

嘔吐してしまったときは、まず嘔吐後の不快感を軽減するために、身の回りを清潔にしましょう。また、口の中のにおいは吐き気を誘発するため、うがいをして口をさっぱりさせましょう。うがいの際に番茶やレモン水などを使用すると、よりさっぱりするためおすすめです。楽な姿勢を保ち、落ち着くまで待ちましょう。

嘔吐後の対処法

万が一吐いてしまったら、失われた水分や電解質をすみやかに補給しつつ、安静に過ごしましょう。そのために、意識したいポイントをお伝えします。

無理に食事しない
嘔吐後は消化管の粘膜が敏感になっているため、食事をすると嘔吐を繰り返してしまうことがあります。吐き気が強く、食事をしても吐いてしまう場合は、無理に食べずに1~2食控えましょう。
水分補給
吐き気がひどくてなにも食べられない場合でも、水分をこまめに少量ずつ摂取することは大切です。飲料は電解質も補える経口補水液がおすすめです。スポーツドリンク・スープなどでもよいでしょう。
心のサポート
嘔吐した際は、心理的な要因も影響しやすいものです。家族や身近な人が近くでケアをすることで不安感が減りやすくなります。やさしく声をかけたり、背中をさすることなども大切です。
病院で診察を受ける
嘔吐の原因はさまざまですが、一時的なものではなく、我慢できないほどの腹痛や頭痛などをともなう場合は脳疾患症状の予兆の可能性も考えられます。このようなときは早く病院で診察を受けることが大切です。

急激な嘔吐は感染性胃腸炎の可能性も

急激な吐き気や嘔吐に加え、下痢や腹痛がみられるときは、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎の可能性があります。

感染性胃腸炎が疑われるときは、周囲への二次感染のおそれがあるため、嘔吐物の処理にも十分な注意を払いましょう。使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は石けんと流水で十分に手洗いします。病原体が付着したおそれのある物や壁・床は、塩素系の消毒剤や家庭用漂白剤を薄めて消毒処理することが大切です。

まとめ

胃腸の調子はストレスや毎日の食生活など、日頃の生活習慣との関わりが強いものです。規則正しく食べる、胃腸に負担がかからないように就寝前は食べない、暴飲暴食は避けるなどのほか、適度な運動や十分な睡眠を心がけて疲労をためないようにしましょう。

これらは胃腸のケアだけでなく、毎日健康に過ごすうえで大切なことです。毎日を心地よく、より楽しく過ごせるように、身体をしっかりと整えていきましょう。

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