歯・エチケット
2018年08月31日更新 2018年08月31日公開

体臭を強める食べ物・予防する食べ物

体臭は自分では気づきにくいだけに、特に気をつけたいものです。体臭を予防するにはどのような対策があるのでしょうか。体臭に関わる食べ物について、またそもそもの体臭の正体や体の部位別の原因について解説していきます。

監修医師

この記事の監修者
管理栄養士 中川明子 先生

スメルハラスメントという言葉もある今、なるべくなら周囲に不快感を与えるような体臭は避けたいもの。体臭の原因となる食べ物・体臭を抑える食べ物とは、どのようなものでしょうか。また、体の部位別の体臭についても詳しく見ていきましょう。

体臭を強める可能性がある食べ物

日常的に口にする食べ物の中で、体臭を強める可能性がある食べ物には、普段から特に気にせずに口にしているものもあります。

赤身の肉など動物性タンパク質の多い食品

腸内の悪玉菌は、肉や魚といった動物性のタンパク質を分解するときにアンモニアやスカトール、インドールなど強烈なにおいを発する物質を増やします。

そんな悪玉菌が増える最大の原因のひとつに、肉類の食べ過ぎがあげられます。赤身の肉など動物性タンパク質の多い食品をとりすぎることで、便やおならのにおいがきつくなり、一部は血液に混じって体内をめぐり汗や呼気から出ると考えられています。

ニンニク

傷ついていない生のニンニクは、ほとんどにおいませんが、切ったり潰したりすることで細胞質にある無臭のアリインという物質がアリシンというにおいのある物質に変わり、やがてにおいの強いアリルメチルスルフィドに変化します。それが体内に取り込まれ、血液を通して強い体臭に変わることがあります。

また、ニラ・玉ネギ・長ネギ・らっきょう・エシャロットにも、ニンニクと同様にアリシンが含まれており体臭に変わる可能性があります[1]。

スパイスの効いた食べ物

カレーやキムチなどスパイスの効いた食べ物は、交感神経の働きを活性化させ発汗を促します。汗自体は無臭なのですが、汗に皮脂や垢が混ざり雑菌が繁殖することで、体臭に変わることがあります。

体臭の予防が期待できる食べ物

悪玉菌が体臭の元を作り出すことから、体臭予防のためには、腸内で善玉菌が悪玉菌より優勢になる必要があります。そのためには、善玉菌自体を含む食品をとる方法と善玉菌のえさとなる食品をとる方法があります。

ヨーグルトや乳酸菌飲料などの発酵食品

ビフィズス菌や乳酸菌を含むヨーグルトや乳酸菌飲料をとることで、腸内の善玉菌を増やすことができます。1回だけではなく、毎日コンスタントに摂り続けることが必要です。善玉菌が増えて腸内環境が整うと、便秘の解消も期待できます。

ぬか漬けやかす漬け、納豆・みそ・しょうゆなど大豆発酵食品も腸内環境を整える食品としておすすめです[2]。

食物繊維やオリゴ糖を含む食品

食物繊維やオリゴ糖を含む食品は、善玉菌のえさになります。食物繊維は、野菜や果物、海藻、大豆製品などに多く含まれており、悪玉菌や悪玉菌が出した毒素、有害物質、悪臭物質を吸着し便として排泄する働きもあります。

オリゴ糖は、玉ネギ、ごぼう、大豆、ネギ、にんにく、バナナ、アスパラガスなどに多く含まれます。

お酢・レモン・梅干し

動物性タンパク質が腸内で分解されるときにアンモニアなどの、におい物質が作られることは先に紹介しました。腎臓の働きが弱まっていたり、末梢血管の血流が悪くなって汗腺に乳酸がたまったり、肝機能や腸の吸収が低下することでも、アンモニアが増えて体臭に影響することがあります。

クエン酸には、アンモニアを中和して消臭する効果があるため、お酢、レモン、梅干しを習慣的に料理にとり入れてみましょう。

ビタミンB2を含む食べ物

ニキビや脂漏性皮膚炎が悪化する原因のひとつにビタミンB2の不足があげられます。ビタミンB2が皮脂の分泌に関わっている可能性が考えられます。

乳製品、魚介類、卵など動物性食品全般に多く含まれ、納豆、緑黄色野菜、キノコ類にも比較的多く含まれています。

においの元を知っておくことも重要

食べ物が元になる体臭もありますが、そもそもの体臭の正体や部位別の原因を見直すことも重要です。

汗・皮脂

汗や皮脂は、分泌されたときはほぼ無臭ですが、皮脂の常在菌によって分解され、不快な臭いを発生させます。体の表面には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗を出す汗腺と、皮脂を出す皮脂腺があります。エクリン腺から出る汗は食塩水のようにさらっとしています。

一方、アポクリン腺からでる汗はタンパク質、脂質、糖質、アンモニア、ピルビン酸など栄養豊富で粘り気があります。皮膚の常在菌が繁殖しやすく、その発酵臭がワキガ臭の原因となります。皮脂腺から分泌される油脂成分は汗と結びついてにおいが非常に強くなります。

頭皮や髪の毛

頭のにおいは、頭の皮脂に細菌が繁殖することによってにおう場合と、髪の毛が周囲のにおいを吸着してにおう場合があります。どんな人の頭皮にもいる真菌は脂分が大好物なため、皮脂分泌が増加すると繁殖しやすく、フケ、かゆみ、悪臭の原因となります。悪化すると、脂漏性皮膚炎や脱毛の要因にもなります[3]。

足のにおいの原因は、汗、角質、靴といわれています。足の裏には皮脂腺が多く、体重がかかるため角質層が厚くなっていること、靴や靴下で覆われていることから、角質からはがれた角層が垢となり、汗と蒸れて脂肪酸に分解されてにおいを発します。足はにおいの悪循環を生み出しやすい場所であるといえます。

加齢臭

年齢を重ねると、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸という脂肪酸や過酸化脂質が増えます。これらが常在菌によって酸化、分解されてできるノネナールという物質が加齢臭の元となります。頭部や耳、首の後ろ、胸元や背中からにおうことが多く、男女を問わず中高年特有の体臭のことです。

以上のようなエチケットとしてケアするべきにおいとは別に、糖尿病や甲状腺機能亢進症、腎機能の低下、肝機能の低下、呼吸器系の病気のサインとなるにおいがあります。いつもと違う感じがしたら、病気のシグナルかも、と疑ってみる必要があるかもしれません。病気とまではいかなくとも、疲労や便秘、ダイエットなどでも体臭がきつくなることがあります。

まとめ

体臭予防には、発酵食品や食物繊維、ビタミンを多く摂るとよいことがわかりました。味噌や漬物、酢の物など、それらが多く摂れる和食をとり入れてみるのはいかがでしょうか。

また、体臭を防ぐには体を清潔にするとともに、適度な運動で汗腺を鍛えてサラサラの汗をかくようにすること、ストレスを減らすことなども大切です。

参考文献

  1. [1]金子憲太郎. ニンニクとニンニク臭の消臭について, 日本調理科学会誌 2010; 43(6): 52
  2. [2]厚生労働省. "腸内細菌と健康" e-ヘルスネット.
  3. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html (参照2018-07-22)
  4. [3]五味常明. 40代からの気になる口臭・体臭・加齢臭. 旬報社 2004; 46

今すぐ読みたい

「歯・エチケット」の関連情報

記事カテゴリ

注目情報

fem.

fem.ヘルスケアが

もっと手軽にアプリで登場!

今日できる。今すぐできる。

健康・キレイ情報を毎日おとどけ。

app-store
google-play